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紹介文

ELOYROJAS(エロイロハス)

ー2006年俳優の高川裕也、大谷賢治郎、映画作家の星野有樹の3人で結成ー

 「演劇」という分野において、その表現の場は、こと「劇場」に限られがちです。
ELOYROJASは、その自分たちの表現の場を「劇場」に限らずに、より自由に広げる為に結成されました。
人が集まる場所で、そこに、ある程度のアクティングスペースがあるのなら、そこを自分たちの「劇場」とする。
観客に対して一段上の「舞台」から演じるのではなく、観客と同じ地続きのレベルでパフォーマンスを行なう。
しかし、表現が出来る場所があればどこでもいいのかといえばそう言うわけではなく、過去2回の公演においてもそうであったように、ELOYROJASは協力者の提供により公演場所が決まってから台本制作に入ります。
公演場所によっては舞台横に現実の階段があったり、舞台横に現実の扉があったり、窓があったり、なかったり。それらを考慮して、その公演場所固有の空間を生かして台本が作られていきます。そして役者は、その公演場所固有の空間でイメージを膨らませ役作りをしていきます。
役者は「窓」という設定の書き割りから外を見るのではなく、現実にある窓から現実の外を見、「扉」という設定の舞台装置からではなく、現実の扉から出たり入ったりをする。そして観客はそれを同じレベルの目線で目撃する。
ここにELOYROJASのユニークさがあります。かりそめではなく現実の空間で演じられる舞台には独特のリアリティーが生まれ、観客はまるで他人の人生をのぞき見ているような、自分も舞台の一部であるような感覚に巻き込まれていきます。

ELOYROJAS(エロイロハス)名前の由来

 よく「エロイロハスは『エロい、ロハス』なんですか?」と訊かれることがありますが、正確には第2音節にアクセント置く「エロい、ロハス」ではなく、ノンアクセントの平板型で「エロイロハス」。名前の由来は南米ベネズエラのボクサーの個人名です。Eloy Rojas フェザー級世界チャンピオン46戦40勝(28KO)4敗2分。日本のボクサーはよくこの人に負けました。
結成当時世の中で使われ始めた「ロハス」という言葉の正確な意味も知らずに、名前のインパクトでこの名前になりました。しかし今思えば、46戦という、ボクサーにしては長い戦歴を持つエロイ・ロハスは今もまだ現役だそうで、なかなか持続可能性の高いボクサーだといえます。われわれELOYROJASも彼にあやかり46公演以上を目標に持続可能性の高い劇団を目指したいものです。と書くといかにも上手くまとめ過ぎでしょうか?